2022.11.18
English Day 礼拝
11月18日は、静岡英和女学院の「English Day」でした。積極的に英語を話し、外国文化や風習を学ぶ特別な「英語の日」です。朝の礼拝はイギリス人のStuart先生とボランティアの生徒によって、英語と日本語で行われました。
この日は、今年9月に国葬が執り行われた女王エリザベス2世と、イギリスとアイルランドの関係についてお話がありました。
この日は、今年9月に国葬が執り行われた女王エリザベス2世と、イギリスとアイルランドの関係についてお話がありました。

イギリスとアイルランドの間には非常に長く複雑な歴史があります。イギリスは12世紀に初めてアイルランドに侵攻し、多くのプロテスタント信者がイギリスからアイルランドに移住しました。これが元で両者の長年にわたるいさかいが始まりました。独立を望むカトリック民主主義者と、イギリスの一部であり続けたいプロテスタントの統一党の2グループに分かれ、1922年の短い戦争の後、アイルランドは南北に分割されました。
その後、アイルランドの統一と独立を望む人々によってテロ活動が起こるようになり、1979年8月エリザベス女王の夫フィリップの叔父であるマウントバッテン卿が、IRAによって殺害されました。1960年~1998年には3500人が死亡し、45000人以上が負傷しました。
その後、アイルランドの統一と独立を望む人々によってテロ活動が起こるようになり、1979年8月エリザベス女王の夫フィリップの叔父であるマウントバッテン卿が、IRAによって殺害されました。1960年~1998年には3500人が死亡し、45000人以上が負傷しました。

1988年、イギリスとアイルランドの政府は、アイルランド独立派の人々とイギリス寄りの人々と共に、グッドフライデー協定に署名し、この合意により戦いは終わりました。
そして2011年、エリザベス女王が100年ぶりにアイルランドを訪問しました。女王はアイルランドの国民色である緑色のスーツを着て夕食会に出席し、アイルランド語で開会の挨拶をしました。1年後には再び訪問し、IRAの元リーダーであるマーティン・マグギネスと握手しました。
英国とアイルランドの人々は女王のこの勇気ある行為に影響され、それならば自分たちも過去の行動を許し、平和を築くことができると思いました。そして現在、アイルランドと北アイルランドの人々は宗教や政治の違いを乗り越えてお互いを対等に扱っています。
そして2011年、エリザベス女王が100年ぶりにアイルランドを訪問しました。女王はアイルランドの国民色である緑色のスーツを着て夕食会に出席し、アイルランド語で開会の挨拶をしました。1年後には再び訪問し、IRAの元リーダーであるマーティン・マグギネスと握手しました。
英国とアイルランドの人々は女王のこの勇気ある行為に影響され、それならば自分たちも過去の行動を許し、平和を築くことができると思いました。そして現在、アイルランドと北アイルランドの人々は宗教や政治の違いを乗り越えてお互いを対等に扱っています。

2014年、クリスマスの演説で女王はアイルランドへの訪問について、あれはイエス・キリストからインスピレーションを得て行った行動だと述べました。女王はイエスのことを「和解と許しの模範であり、愛と受容と癒しを持って手を差しのべた」と語りました。彼女は平和のために多くのことを行いましたが、双方が和解することによって平和が達成されたのです。
女王は平和と和解のために人生を捧げましたが、人を許すことは難しいことです。私たちの中にも誰かに対して怒りを抱いていたり、誰かが過去にしたことで許せない思いを抱えているかもしれません。このエリザベス女王の話を通して、私たちの心が変えられますように。私たちの周りの人々が平和をもたらす勇気を見いだすことができますように。
女王は平和と和解のために人生を捧げましたが、人を許すことは難しいことです。私たちの中にも誰かに対して怒りを抱いていたり、誰かが過去にしたことで許せない思いを抱えているかもしれません。このエリザベス女王の話を通して、私たちの心が変えられますように。私たちの周りの人々が平和をもたらす勇気を見いだすことができますように。