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2022.09.27
English Day 礼拝
9月27日は、静岡英和女学院の「English Day」でした。積極的に英語を話し、外国文化や風習を学ぶ特別な「英語の日」です。朝の礼拝はカナダ人のJean先生とボランティアの生徒によって英語と日本語で行われ、最初に英語讃美歌「Amazing Grace」を賛美しました。
9月21日は、International Day of Peace「国際平和デー」です。これは1981年に国際連合で定められた記念日で、世界中の国々や人々が平和について考え行動する日です。
どうしたら平和をつくることができるでしょう?それは本当に可能なのでしょうか?私は可能だと思います。キーワードは「皆と一緒に話すこと」です。

今年の夏、カナダに帰った際にパグウォッシュ(Pugwash)という小さな村の海辺にある施設「THINKERS LODGE」を訪れました。

1945年に広島、長崎に原爆が投下されました。戦争終了後、多くの国々特にアメリカとロシアで多くの核爆弾が製造され始めました。この恐ろしい事態に世界中の人々が不安を抱き、アインシュタインなどの有名な科学者が『私たちに何ができるか?』と考えました。そして、その答えは極めてシンプルでした。私たちは「話し合うこと」ができるのです。
1957年の夏、カナダの田舎町パグウォッシュに、10カ国22人の有名な科学者が集まり会議が開かれました。アメリカやイギリスの友好国だけでなく、ロシアや中国のような敵国からも来ていました。ノーベル賞を受賞した最初の日本人科学者である湯川秀樹さんを含む3人の日本人科学者もそこにいました。

一緒に食事をしたり、散歩をして話をしたり、一緒に笑ったりしました。結局、彼らは世界中の問題を解決したわけではありませんでした。アメリカとロシアは未だ冷戦状態にあり現在も続いています。しかし核兵器を廃絶すべきだという意見の一致に至り、なにより大切なこととして再会することを約束しました。

それ以来、この活動はパグウォッシュ会議として知られるようになりました。ロシアやアメリカをはじめ世界30か国以上で開催され、様々な地域で数百回も活動を重ねています。核軍縮に焦点を当て核兵器の拡散を防ぎ、世界の核爆弾の数を減らす上で重要な役割を果たしてきました。そして1995年この努力が評価されノーベル平和賞を受賞しました。
私はTHINKERS LODGEを訪れた時、大変感激しました。とても広いリビングルームには海を見渡せる大きな窓があり、周囲もきれいで散歩に最適な環境です。当時、意見の違う様々な国の人が集い、この場所で話をしている様子を容易に想像できました。

彼らはこの美しい場所で会話することで強い繋がりを持ったことでしょう。彼らの間の壁を取り除いた繋がり、人々の間でこのような繋がりをつくる機会があれば、平和への道を見つけることができると私は強く信じています。

英和女学院 中学校・高等学校

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