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2025.10.23
パラバドミントン ウクライナ代表学校訪問
スポーツ庁は、さまざまな国や世代にスポーツの価値を広めることを目指す、国際交流・協力事業の「Sport for Tomorrow(スポーツ・フォー・トゥモロー)」の一環として、紛争や災害などの理由で自国で十分な練習環境が整わない海外のアスリートの方々を日本に招き、環境の提供や国際大会出場への支援を行っています。
11月5日~11月9日「Japan パラバドミントン国際大会 2025」が静岡市の草薙総合運動体育館(このはなアリーナ)で開催されるためウクライナの選手団が来日し、10月7日から約1か月間トレーニングキャンプを行っています。日本で開催されるのは7回目で、東京以外では初めてだそうです。

今回、活動の一環として、ウクライナのパラバドミントン代表選手3名とコーチ1名が本校を訪問し、高校3年生と体育の授業で交流を行いました。すべての生徒が選手やコーチと一緒にバドミントンを楽しみ、貴重な時間を過ごしました。選手たちの技術や情熱に触れ、生徒たちも笑顔で積極的に参加しました。
また全校生徒を対象に「パラスポーツから何が学べるか~スポーツと世界平和~」をテーマに講演会を開催しました。
最初にパラバドミントンについて、「車いす」と「立位」2つのカテゴリーがあり、障がいの種類や程度により、6つのクラスに分かれていると説明がありました。
続いて選手たちの自己紹介と、世界選手権やヨーロッパ選手権、パラリンピックなどでの成績について紹介がありました。
戦争が始まった時、自分たちの生活がどうなるのかわからず、まず安全のために国を離れなければなりませんでした。チーム全員でフランスに移住し、練習を再開して新しい生活を始め、2年半を過ごしました。しかし半年前に状況の変化によりフランスにいられなくなり、ウクライナに帰国。夜中でもサイレンや爆発音が聞こえる中、それでも希望を持ち、すべてが一日も早く終わることを願っています。と、お話がありました。
その後、選手たちに質問をしたり、大会で受賞したメダルを実際に触らせていただいたりして交流を深めました。この時間は、スポーツを通じて世界平和について学ぶ貴重な機会となりました。今週、選手たちは再度来校し、バドミントン部と一緒に練習を行うそうです。

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