静岡英和女学院 中学校・高等学校

12月3日、中学2年生と高校2年生を対象に「薬学講座」を実施しました。
本講座の目的は、依存症や薬物に関する正しい知識と現状、そしてその恐ろしさを理解してもらい、「薬物に絶対に手を出さない」という強い意志を育てることです。

高2の各クラスの代表グループが「依存症について」行った調べ学習の発表を行いました。

A組のテーマは「恋愛依存症とその実態調査」です。
原因や問題点について説明した後、クラスで実施したアンケートの結果を発表。対処法として「友達や趣味の時間を大切にする」「程よい距離を保つ」「信頼し合う」などを紹介し、「自分の心と生活を尊重して恋愛を楽しむことが重要だと思います」と締めくくりました。

B組のテーマは「SNS依存～現代社会に潜むデジタルの罠～」です。
1日のSNS平均使用時間が4時間とも言われる中高生が依存しやすい理由、集中力の低下や睡眠不足などの悪影響、そしてその改善策について発表がありました。
「大切なのはSNSに支配されずに自分の時間を大切にすることです。今日紹介した工夫を取り入れながら、充実した生活を送りましょう」とアドバイスを送りました。

C組のテーマは「AI依存～便利さの裏に潜むリスク～」です。
わずか公開2か月でユーザー数1億人を突破したChatGPTを例に挙げ、依存する原因や、勉強・生活・心に与える悪影響、そしてその対策について説明がありました。
最後に「AIに使われるのではなく、賢く使いこなすために、今日お話ししたことをぜひ覚えていてください」と呼びかけました。

その後、「大切な未来のために」という薬物乱用防止啓発ビデオを視聴しました。
先輩に誘われて軽い気持ちで違法薬物を始めた高校生や、心の穴を埋めるためにオーバードーズを繰り返した女子高生の体験談をドラマ形式で描いたものです。大麻をはじめとする薬物の誘惑がすぐ身近に迫っている現実を示し、どうすれば薬物の誘惑を回避できるのかを生徒たちに考えさせる内容でした。

ビデオの最後には次のようなメッセージが流れました。
「薬物の乱用は今、どこにでも潜んでいます。誰もが乱用する危険性があります。
自分自身のため、自分の未来のため、何があっても薬物の誘惑に負けてはいけません。
たとえ一度でも薬物に手を出さないという、強い気持ちを持ちましょう」

薬物だけでなく、さまざまな依存症に対しても正しい知識と自制心を持つことの大切さを、強く印象づける機会となりました。