静岡英和女学院 中学校・高等学校

2022年4月7日

中学1年生から高校3年生まで6色の学年色があります。例えば今年度は中学1年生が黄色、中２は青、中３はオレンジで高校1年は緑、2年が赤、高校3年生は紫です。この高校3年生が卒業すると2023年度の中学1年生は紫となるわけです。
体育祭のメガホンや学習で使うファイル、上履きの紐も学年色です。

中学2年生の6月にタイ王国から来日した、黄色の学年のRyokoさん。

ほぼゼロの状態から日本語を学習し始めます。中学校では授業内容はもとより、先生や同級生が話している内容を理解することができませんでした。100点満点のテストで10点すら取れないことが普通、そのような状況が1年続きました。週に1度日本語支援教室に通いながら中学校でも意欲的に取り組み、徐々に力をつけて第一志望の静岡英和女学院に入学しました。

彼女が英和を選んだ理由を聞きました。
「一つ目は、学校全体に漂う、穏やかで落ち着ける雰囲気です。高校生活を充実させるには、勉強に集中しやすい環境が欠かせないと思ったからです。」
「もう一つは、キリスト教主義の教育が行われているところです。礼拝や授業を通して感謝する心や隣人を愛する態度を身に着け、豊かな人間に成長したいと思ったからです。」

英和で過ごしてどう思ったのでしょうか。
「友達や先生から大きな影響を受けました。皆、私の日本語を一生懸命に聴いて励ましてくれました。例えばチとシ、ツとスの発音は今でも難しいのですが、これはタイ語に日本語のような強いチの音が無いのではないかと先生が気づいて下さって、皆に説明してくれたのです。日本語の「お茶」や英語のteacherが代表例です。でも、日本語にはRとLの違いやthの音が無いね、言語によって違うんだね、と授業で言ってくれました。それで友達もしっかり理解してくれました。」

Ryokoさんは今、美しい日本語を自由に話しています、漢字もばっちりです。
そして大学受験を突破し公立大学に進学を果たしました。図書館で黙々と勉強している彼女の姿を今でもはっきりと思い出すことができます。

素直で頑張り屋さんのRyokoさん、これからも近況を教えて下さいね。応援しています。

Her story goes,,.